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唾液の大切さ

成人の一般的な一日の唾液量は約1.5Lと言われています(小児500mL)

1.5Lと聞くと「多いな」と思われるかと思いますが一般的に唾液量は多い方がよく、ありすぎるということはありません。

唾液が多く感じられる方もいるかと思いますが多くは飲み込みの機能が低下して唾液が多いと感じられます。自然に飲み込まれるので特に問題はありません。

そんな唾液にはたくさんの役割があります。

・お口の中が掃除される

唾液を飲み込む際に自浄作用がはたらきます。人間は一分間に2回唾液を飲み込んでいると言われています。なので毎日相当数の洗浄が行われていることになります。

・虫歯を防ぐ

食事をすると口腔内は酸性に傾き脱灰が起こります。唾液にはこの酸性に傾いた口腔内を中性に戻し再石灰化を促します。唾液に含まれるカルシウムやリンといった成分の働きで酸で溶けた歯の表面を元の現状に修復します。脱灰と再石灰化のバランスがうまく保たれていたら虫歯になりにくいと言われています。

☆脱灰とはプラーク(細菌のかたまり)から発生する酸によって歯の表面が溶けてしまうこと。

他にもウイルスの侵入や繁殖を防ぐなどたくさんあります。

唾液量が少ない方は舌運動や唾液腺マッサージを行ってみてください。

舌運動

外側の歯茎をなぞるようにして時計回りに舌を回す。初めは2秒で1周し慣れてきたら3秒で1周行ってください最初は20回目安。

そして逆回りにもう20回行ってください。

唾液腺マッサージ

・舌下腺(顎下)

親指を立てて顎の下を押すように刺激する。

やさしく10回繰り返してください

・顎下腺

手をグーにして顎の下にはめるように置く。

後ろから前へ10回以上動かしてください。

・耳下腺

耳の下より少し前を人差し指、中指、薬指で回すように刺激する。

やさしく10回以上繰り返してください。

このように唾液にはそれぞれの役割があり私たちの口腔内を守ってくれています。

本記事作成者

奈良市学園前山田兄弟歯科

歯科助手 仲安

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