歯磨きの常識を変える
みなさんは1日何分何回の歯磨きをしますか?
日本人が歯磨きにかける時間は平均6.4分で世界一長いそうです。
しかし、日本人の口腔ケア常識は世界基準より40年以上遅れており、むし歯になる人の数も多いという結果が出ています。
その理由として、フッ素に対する考え方や扱い方も関係があると言われています。
「フッ素は歯を強くする」という世界常識があり、世界では当たり前のようにフッ素配合の歯磨き粉が販売されています。
虫歯予防に効果があるフッ素濃度は1500ppmです。
日本では最近まで1000ppmが上限とされていたので虫歯予防としてはほとんど効果がないものを使用していたことになります。
フッ素配合とのみ書かれている歯磨き粉は濃度が1000ppm以下しか含まれていません。
そのため、「1450ppm」などと数字が記載されたものを購入されることお勧めします。
また、フッ素配合の歯磨き粉を使ってもその後のうがいをしっかりしてしまっては意味がありません。歯磨き後のうがいはフッ素の効果を発揮するためにもペットボトルキャップ1杯程度の水でゆすぐことが大切です。
次に、スウェーデンのイエテボリ法の2・2・2・2の歯磨き法をご存知ですか?
今まで日本では3(1日3回)・3(食後3分以内)・3(3分間)運動がスタンダードとされていました。
しかし、予防歯科先進国のスウェーデンでは2・2・2・2の方法を取り入れられてます。
①1日「2回」
②1回「2分間」
③フッ素配合の歯磨き粉を「2cm」
④歯磨きをした後は「2時間」飲食を控える
というものです。
ここでキーとなるのはあくまでも、「1450ppm以上のフッ素入りの歯磨き粉」を使用していることに限ります。
スウェーデンでは定期検診を受けることが当たり前のことであるという考えがあります。
歯科医院は歯が痛くなってから行くところではなく痛くならないように、検診を受けていただき早期発見して予防することが大切です。
歯の健康のために定期検診は大事なことであるという事を知っていただに、予防歯科の大切さを改めて知ってもらい気軽に歯科医院に通っていただけると幸いです。
本記事作成者
奈良市学園前山田兄弟歯科
歯科助手 烏野