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舌の汚れ(舌苔)ケアで口臭予防

朝起きたときに「なんとなく口がにおう」と感じたことはありませんか?
その原因の多くは、舌の表面に付着した「舌苔(ぜったい)」によるものです。
舌苔は見た目の清潔感だけでなく、口臭やお口の健康状態を映す重要なサインでもあります。

【舌苔とは】
舌苔は、舌の表面にある舌乳頭(ぜつにゅうとう)のすき間に、食べかす・剥がれた粘膜細胞・細菌などがたまってできる汚れです。
白っぽく、時に黄ばみを帯びて見えることもあります。

特に、唾液の分泌が少ない方や口呼吸の習慣がある方は舌苔がつきやすく、細菌の活動が活発になることで、揮発性硫黄化合物(VSC)と呼ばれるガスが発生し、口臭の原因となります。

【舌苔ができやすくなる主な要因】
•口呼吸によるお口の乾燥
•唾液分泌量の低下(加齢、ストレス、薬の副作用など)
•歯磨き不足による細菌の増加
•やわらかい食事が中心の食生活
•体調不良や免疫力の低下

舌苔は、お口や全身のコンディションを反映する一つの指標といえます。

【舌苔の正しいケア方法】
舌苔の除去は、「やさしく・正しく」行うことが大切です。
強くこすりすぎると、舌の粘膜を傷つけて逆効果になる場合があります。

【舌ケアの手順】
1.舌専用のブラシまたは舌クリーナーを使用する
2.朝の歯磨きの際に1日1回で十分
3.舌の奥から手前に向かって軽くなでるように動かす
4.使用後はうがいで汚れを洗い流す

力を入れずに、軽くなでる程度で十分です。
舌の表面をこするのではなく、汚れをやさしく取り除くイメージで行いましょう。

【やりすぎに注意】
過度な舌ケアは、舌の表面を傷つけて細菌が増えやすくなったり、味覚障害の原因になることがあります。
舌がうっすら白い程度であれば、健康な範囲の舌苔です。
完全に取り除こうとする必要はありません。

【舌苔を増やさない生活習慣】
•水分をこまめにとる
•よく噛んで食べる
•鼻呼吸を意識する
•寝る前の歯磨きを丁寧に行う

これらを意識するだけでも、舌苔の付着を防ぎやすくなります。

舌苔は誰にでもできる自然な汚れですが、放置すると口臭やお口の不快感の原因になることがあります。
大切なのは、無理に落とすことではなく、清潔な環境を保ち、増やさない習慣を続けることです。

毎日のやさしいケアと生活習慣の見直しで、清潔で健康的なお口を維持しましょう。
舌の状態は、全身の健康のバロメーターでもあります。

本記事作成者
奈良市 学園前山田兄弟歯科
歯科衛生士 栗林

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